中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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ある品質問題

私が中国で仕事をしていていつもぶつかるのが、考え方の違いである。

先週、弊社が納入した製品で品質問題があるので至急解析し、対策をして欲しいとの連絡があり、週末に技術の担当と品質管理の担当、そして営業の担当が客先に出向き解析を行った。昨日その結果を聞いて、思わずうなってしまった。

現物サンプルを見ながら技術担当が説明してくれた内容を聞くと、明らかに客先の設計ミスによる問題である。客先はそれには口をつぐんで、客先の設計内容に合うように弊社の製品を変更せよ、と言うものであった。

客先の設計者も内心では自分のミスであることを認識はしているらしい。しかし口には出さない。客先の設計担当者の上司は、頑として弊社の仕様ミスであるとして譲らないと言うことである。

その説明を聞いていた弊社営業経理のRさんがつぶやく。「こういう問題が一番難しい。問題は客先にあるのだが、それを指摘すると、客先のメンツをつぶしてしまい、結果的に商売がなくなってしまう。」と。

以前、私が長年勤務していた会社でも、同じようなことがあったことを思い出す。

私は当時コンピュータ部品ユニットの技術サポートをしていた。ある時、中国系では中国でナンバー2であった、あるコンピュータメーカーの東莞工場に品質会議と言う名目で赴いた。明らかに客先の取り扱いミスと思われる不良が多発している問題について議論をしたとき、客先の技術部長が発言した。「これはすべて、部品メーカーの責任である。全数の新品交換と改善対策を要求する。」

私はそれについて「技術は、現実に対し正直であるべきである。対策は技術的に最も有効と思われることについて、検討されるべきであり、実行は双方で検討し最も軽微なコストで済む内容を採択すべき出る。」というようなことを応えた。しかし、これは客先の品質管理部長と製造部長のメンツを完全につぶしてしまったようであった。

客先の両部長とも、問題は自社の生産時における作業ミスであることは分かっているのであるが、それを部品メーカーに対しては認めたくないということである。当然ながら、以降においては、彼らは作業改善をし、不良削減を図るつもりであったであろう。しかし、すでに発生してしまい使用不能となった部品は部品メーカーで新品と無償交換して欲しいと言うことだったのだと思う。

結果、両部長は別の会議があるということで退席し、品質会議は流れてしまった。そして、その客先とは以降の販売が出来なくなってしまった。

今回の品質問題について、技術経理や営業経理がどのような結論を出すのかは分からない。だが、彼らは中国人や香港人であるから、私が過去にやったような痛い思いをするような結果にはならないようにだけはしてくれるだろうとは思っている。
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by wata1150 | 2009-03-17 10:27 | ちょっと仕事