中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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香港系製造会社に入社して(2)

前回に引き続き、2年前の文章を投稿する。実際には、弊社では大分改革が進み、以下のような状況は少なくはなってきてはいる。しかし、今、世界的不況という経営環境下、会社経営、会社運営という観点で見たときに、まだまだ行うべき改善改革活動は多々あるように思われる。

中国の企業、特に中小企業において顕著に見られる管理の特徴が指示命令時に現れる。つまり、上司は部下に対して、「右を向け、左に進め」という支持命令を出す。が、なぜ右を向けなのか、なぜ左に進めなのかは説明をしない。さらに部下は、なぜそうなのかという疑問を持っても、聞き返すことはしない。

そこには、罰則制度が存在するからである。工場作業において、自分の作業ミスで部品を壊してしまったとする。すると、その作業者は、自分の給料から、天引きで罰金を取られる。上司の意に背いて、行動をし、失敗すると、大きな金額の罰金が科せられるばかりではなく、即刻首を申し付けられることになる。従って、上司の意に背いたり、異を唱えたりすることはまれである。

こういう制度や、考え方は、従業員たちを、考え提案することをやめさせてしまった、単なるワーキングマシンと変えてしまったのである。さらに彼らは人間であり、それぞれの生活、人生を持っているのであるから、「会社」というものを、単に生活の糧を得るための「金を稼ぐ場」としか考えなくなる。「会社に対する愛情」「仕事に対するやりがいや情熱」など持ちようが無いのである。よその会社で現在の給料より少しでも高額な給料をもらえるとわかれば、すぐ、退職し、他社に再就職する。努力して自分のスキルが上がれば、そのスキルに見合った給料を求めて転職する。「会社のために」と考えて仕事をする人は、高額の給料をもらう一部の幹部社員だけである。

営業は、販売金額が唯一の評価基準と考えられている。販売金額が多く、利益が大きければ、翌月から彼のコミッションは飛躍的に増大し、大幅に売り上げが低下すれば、基本給だけになり、工場のラインワーカや、事務スタッフとほぼ同じ給料に低下してしまう。

経営幹部はこういった状況から、脱却し、全員が使命感と連帯感を持って仕事をし、会社に対して愛情を持ってほしいと願う。従業員にそういうことを願っておきながら、自分の従業員に対する姿勢は変わらないのだから、経営幹部は仕方のない存在なのだが。

しかし、連帯感をもてるか、使命感を持てるか、愛情をもてるかは別として、仕組みは何とか変えてゆけるのではないかと思っている。そして、仕組みが変われば、その内容によって、経営幹部の姿勢が徐々に変わって行き、それにつれて、従業員たちも変わってゆくのではないこと、多少は思える。だから、私は運営の仕組みを少しずつ変えてゆくことにしてゆきたいと思うのである。

給料の仕組みは簡単には変えられない。が、会社の総合力を生かした販売の仕組みに少しずつ転換し、コミッションのウェイトを徐々に削減し、最終的にはコミッションウェイトを非常に小さくしてゆくことを模索してゆこうと思う。


営業スタッフに対するコミッション制度は、本年末を持って廃止され、固定給制度に切り替えられる。これにより、営業スタッフの業務に取り組む姿勢はどのように変わるのか、また会社経営において、販売金額はどうなってゆくのか、注目している。

また、この世界的不況という環境下、こういった改革がどのような効果をもたらすのか、仕事の対するモラルを高揚するための仕組みつくりなど新たな課題などを含め、日々活動を進めてゆきたいと考えている。
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by wata1150 | 2008-11-25 12:08 | ちょっと仕事