週休2日制
2008年 11月 07日
それに、最近異変が起こっている。あちらこちらの会社で週休2日制を取り入れる会社が出てきたのである。
理由は・・・、最近社会問題になっている世界的金融危機である。アメリカ市場が縮小し、受注量が減り、仕事量が少なくなったため、各社が工場に対して休日を増やすことになってきたのである。会社にとっては経費削減の方策である。
ほとんどの中国人スタッフは、元々週休2日、但しほとんどの土曜日は残業扱いとして、時給倍額で就労し、その総額で給料いくらとして考えている。週5日の労働分は月額が固定されており、さらに土曜日出勤で目標給料となるのである。したがって、週休2日となると大きく給料が減るのである。給料が3000元のスタッフではほぼ600元から800元も減ってしまう。
そんなに減るのであれば、会社を辞め、他の会社に移ればいいと考える人もいる。しかし、近在の会社はほとんどが同じような給料体系であり、金融危機の影響から、仕事量は減り、従って従業員の新規採用をするところはほとんど無いに等しい。会社としても、スタッフが辞めても、むしろ有難い位の気持ちも有る。幸運にも仕事が増えたとしても、募集すればいくらでも応募が集まる。スタッフにもそんな状況が分かるので、むやみに辞めたりしないようになった。多少仕事がきつくても、少し給料が減っても、会社に残っていれば、給料がもらえるのであるから。
わが社も例外ではなく、この11月から当分の間、週休2日制を採用することにした。幸いにも、わが社は今のところある程度の注文は確保されているのだが、客先の中国系、香港系企業で、キャッシュフローが厳しくなっているところがあり、売上金の回収が遅れているケースが増えている。当然、そのような会社には代金回収が確認され、次回の支払いが問題ないことが確認されるまで出荷は停止される。従って、この先注文はあっても、すべてが出荷できるかどうか分からず、また、先月や今月に出荷したものの代金回収が上手くいかなく事も予想されるため、出荷停止となって、製品在庫を持つより、生産を最小必要限度にとどめようと言うものである。
これに対し、スタッフの反応はさまざまである。実質的に手取り収入が減るのであるから、いろいろと対策を考える人、会社を辞め他社に移ろうという人、早めに帰省し、来年に期待しようという人、少ない人たちではあるが、ともかくも会社に協力し、早く元に戻そうと考える人、仕方が無い、これも時勢だと思う人等等。
このような厳しい状況はそんなに早く回復するとは思えない。が、必ず回復すると信じて、いまは耐え忍ぶしかない。