妻が恵州に来た。---1
2008年 04月 27日
4月18日大阪から香港に到着した。彼女は私に較べたらはるかに海外経験も少ないし、ましてや香港は初めてということもあって、私と老板と二人で香港空港に出迎えに行ったのだったが、到着時間になって、更に一時間を過ぎてもなかなか現れない。香港特有のイミグレーションの待ち時間の長いせいもあるのだろうと、辛抱して待っていた。ところが、次の日本からの便の到着の客が出口に出て来始めた。が、それでも彼女は現れない。
香港空港は出口がAとBの2箇所に分かれている。電光掲示板では彼女が乗っているはずのJL701便はAの出口と表示されている。あまりに出てこないので私は老板と手分けして、私はB出口、老板はA出口に待つことにした。
飛行機が到着してから約一時間半ほどして、やっと私の携帯が鳴った。A出口に彼女が現れたと言う。行って見ると、彼女の名前を書いた紙を持った老板がニコニコしながら私を見ていた。妻に聞いてみると、なんと、女性用トイレ待ちに時間がかかったのだという。確かに香港空港のイミグレーションの前にあるトイレは時間帯にもよるのだろうがいつも多くの人が並んでいる。携帯を持っているのだから、連絡してくれたらいいのだが、香港からどうやってかけたらいいのかわからないので、電源を切っていたという。
私の妻に、ピックアップしてくれたのが会社の老板だと紹介すると、いきなり驚いた。彼女は彼をドライバーと間違えていたらしい。まあ、うちの老板はそれほどに気さくな人ではあるのだが。
空港の駐車場で待っていた会社の車で皇崗口岸のイミグレーションに向かった。香港から中国に国境を越える。しかも車に乗ったままで。彼女にはこれの感覚が分からない。会社の車は本来香港登録の車で右ハンドルなのだが、同時に中国のナンバーも取得していて、この車に乗って中国内も走ることが出来る。香港側の国境を越え、中国側の国境を越えて中国に入る。皇崗口岸から恵州のホテルまではほぼ一時間半のドライブ。
夕方6時半に宿泊先のK国際ホテルにチェックインした。このホテルは恵州では唯一の5星クラスのホテルである。無論内容においては香港や上海の5星ホテルには及ばないのだが。このK国際ホテルは我が社に来るお客さんのために、契約しているホテルで一般よりは割安で泊まれる。恵州の唯一の観光名所「恵州西湖」の目の前にある。部屋は西湖を望む側に会社で予約していた。
夕食は恵州市内の海鮮料理「豪記」。一階に生簀があり、イセエビや各種の魚を注文して料理してもらう仕組みである。蛇や鰐のような爬虫類、ゲンゴロウみたいな水生昆虫、亀などもいる。ちょっとした水族館のようになっていて、食材を見た後、客室で料理を待つ。
この日は、日本の重要な客先であるC社の蘇州工場から日本人3名、中国人2名がきていて、一緒に食事をすることになった。客先との食事接待で、妻が隣にいるというのはなんともぎこちなく、また緊張する物である事を知らされた。食事の後は通常であれば客先様と一緒にカラオケに繰り出すのが常なのだが、さすがに今回は、私はキャンセル、老板や総経理に後事を託してホテルに引き上げた。翌日は我が社訪問の予定である。