中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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中国人の香港VISA発行顛末

C君が来週の日本出張のために、香港のVISAを取りにVISAセンターに行くというので、付いて行った。恵州市の中心部がどんなところで、VISAセンターがどんなところなのか知りたいと思ったからである。

恵州市は市街地に住む人口は30万人程度で、決して大きな町ではない。最も市街地から外れたところに位置する部分には工業団地があり、また、外部から流れ込んできた人たちが住んでいる地区もあって正確な人口は分からないが、総人口は更に数十万人は増えるのではないだろうか。

中心部は川を挟んで旧市街と新市街とに二分され、旧市街はいわば上海では浦西側、新市街は浦東といった様相である。新市街は比較的最近に開発され、ビルも高層で新しいものが多い。また、道路は広く、ビルや公園がゆったりと配置され、緑も多く近代的な趣である。先日お邪魔したC君のマンションも新市街の外れにある。それに比べ旧市街は、道幅は比較的狭く、建物も比較的低層でビッチリとつめて建てられている。道路は歩道といわず車道といわず、人がかまわずに歩き、車はそれを縫うように走っている。また後日、市街地について書いてみようと思う。

VISAセンターは新市街の中にあるが、比較的古い3階建ての建物だった。以前に何回か香港に渡った経験があり、日本にも行った経験のある彼は、香港VISA取得そのものはさほど問題はないはず。今回も事前に申し込んであり、手数料を払いもらってくるだけだというので、数分で終わるとの事だった。

2階が受け取る場所なので、2階まで階段を上った。一番から16番まで、16箇所のカウンターがあり、彼は慣れた感じでそのうちの一つのカウンターに近寄り、カウンター越しに女性職員にVISAを受け取りに来た旨を話した。すると、その女性は、別のカウンターが担当だから、別のカウンターに行けという。彼は「わかりました」と指示されたカウンターに行き、再度同じように話した。すると、以前のカウンターが担当だからそっちに戻れと言う。彼は「そこから指示されてここに来たのだ」と食い下がったが、やはり「あっちだ」の一点張り。やむなく戻ると、先客が2組ほど並んでいる。2組がなにやら書類を受け取り、去って行った後、C君が再度「向こうではこちらだといわれましたが」と話す。

カウンター越しに女性の両脇に相当な数のパスポートやらVISA申請書類が無造作に輪ゴムで束ねられたり、積まれたりして置いてある。よくも間違わず、失わず、やっているものだと思う。気がつくと、床の上にもトレーに入れられた同様の書類があちらこちらに積まれている。

C君が話し始めた途端、子供を抱いたおばさんが来て彼の前に割り込み、何かの書類を出し、何かの書類を受け取って帰った。その間も、C君はじっと待っていた。やっとC君の番が来て、何かを言い出すと、カウンターの女性はなかなか良い顔をせず、何かと文句を言っている様子。言葉が分からないので内容は分からないが。やがて、女性は書類の束をあちこち探し、C君の申請書類探し出し、向こうにある手続き機の受理番号を確認するように指示した。入り口の近くに番号表示機があり、受付番号を入力すると、処理番号が表示される。彼はその番号を書き写し、再度カウンターに行く。その番号で、カウンターの女性は手数料の支払伝票を彼に渡し、銀行で支払い受領証を持ってくるように告げる。

彼はその伝票を持って、車に戻り5分ほど走ったところに有った銀行に走った。10分ほどで支払いは終わり、再度VISAセンターに戻った。再度例のカウンターに行き、順番を待って、支払証を提出すると、数分かかってやっと山の中から彼のVISAが貼り付けられた香港通行証を見つけ出し、渡された。なんとも非効率的な作業であることか、と思わずにはいられない。C君はそれを現実として、受け入れているから、イライラもせずこなしているのかもしれないが。

3ヶ月のマルチの通行証であった。同時にマカオへのVISAも発行されたということで、今度の春節はマカオで過ごしたいという。C君曰く、彼は面倒なので一年のVISAが欲しいのだそうである。が、納税額が少ないので3ヶ月のマルチしか交付してもらえない。高額納税者は即、一年マルチになるとのこと。一年のマルチも、3ヶ月のマルチも一回発行する手数料は200元ということで、変わらない。しかし彼は一年のものは発行してもらえないので、結局4回発行してもらうことになり年間800元を払わなければいけない。凄い不平等だと嘆く。

今回はC君の分の発行であったが、彼のガールフレンドの分はまだ発行されていない。通行証はいわばパスポートのようなものだが、発行そのものは故郷にてのみ発行される。つまり、広東省には住んでいるが通行証の発行には黒龍江省まで一旦帰り、通行証を発行してもらってから、恵州に戻って、香港VISAを申請し、煩雑な手続きを経て発行してもらわなければいけない。大変な苦労と費用と時間を要する作業なのである。更に、この一連の手続きは省によっても異なっているそうで、日本の基準や状況と簡単に比較することはできないが、こんなところにも現在の中国の複雑な一面を見たような気がした。
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by wata1150 | 2006-12-07 10:39 | 雑感