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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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以前のスタッフに会いました。

シンセン、香港の旅2日目、香港です。昨年9月に香港に来て以来、半年振りです。シンセンも暑いのですが、香港も暑くおまけに冬物の背広を着ているので、全身に汗が吹き出てきます。この時期、上海ではありえないことです。

シンセンの羅湖からイミグレーションを通って香港に入り、電車で紅働でまでいきました。ここで前の会社のスタッフとしてサポートしてくれたS君に会いました。S君はその後も元気でM社で働いており、現在はPDPパネルを担当しているとの事。PDPパネルと言えば、M社の看板商品です。以前はどちらかと言えばマイナーな商品を扱っていただけに、いまは仕事を楽しんでいる様子でした。現在は販売が好調で、市場で品不足になっており、なかなか香港まで回ってこないと、贅沢な悩みを打ち明けてくれました。

全体的には香港のメーカは中国にシフトが進んでおり、かなりの客先がシンセンや東莞に工場を置き、生産活動は中国だが、製品は香港経由またはシンセン経由で輸出をしているとか。香港には私の会社の日本の客先から依頼を受けているある製品を香港のメーカで探してもらい、私に紹介してもらう為に来たのですが、S君はそれを快く引き受けてくれ、来週早々には情報をくれることになりました。S君の会社は今が事業計画の策定時期で、幹部がほとんど日本に出張しており、社長やキーの幹部社員には会えませんでしたが、旧知の何人かの香港人スタッフに会うことが出来、数年前の話に、話題が途切れることは無く、盛り上がり、夕食を共にしながらさっきまで歓談していました。

皆、私がM社を退職し、現在の会社に入った事を知って、また、中国と関わる仕事に携わっていることを喜んでくれ、”何でも手伝うから言ってくれ”と協力を申し出てくれました。

実は、私が現在の会社に入ってからこの半年間、昔の仲間には頼むまい、なんとか自力で新しい人間関係を構築して、仕事を軌道に乗せようとしていました。皆、まだ20代から年配者でも50歳にはなっていない若者達です。今が彼らのM社での仕事に油が乗るときです。私の仕事で彼らの仕事の邪魔をしたくはありませんでした。しかし、今の会社の責任者の一人として、現状打破と頑張りが必要な時期に来ていることを認識し、思い切って、彼らに少しばかり手助けをお願いすることにして、シンセン、香港に来たのです。
しかし、彼らと話していて、私の遠慮は不要であったことがわかりました。彼らは、自分の現在の仕事に影響が無い範囲で、最大限私に協力してくれることに何のためらいもありませんでした。いま、こうして彼らに会って見ると、昔の仕事はどうであれ、彼らの個人的な友達の一人として付き合い、お互いに助け合おうとしているのでした。
仕事の中では、よくぶつかり、言い争い、しばらく口も利かない状況も少なからずありました。それだけに今回彼らの個人としての人間性に触れ、へんな遠慮をしたり、プライドが捨てられなかった私が恥ずかしくなりました。

彼らが、私の仕事にどこまで協力してくれるかはわかりませんが、何か妙に満ち足りたそれでいて、彼らとだったら仕事が上手くいきそうという不思議な感覚を持ちながら分かれました。
超自己中心主義とかお金の亡者とかと中国の人を酷評することがありましたが、今は、全く違います。どこまでも義理に厚い本質を持った人たちでした。

私のこの感覚が全ての中国人、香港人に当てはまるかどうかはわかりませんが、多分大方の人たちはそうなのだと思わずにはいられない心境です。

明日は、シンセン経由で上海に戻ります。午後にシンセンのスタッフと再会する予定です。またまた楽しみです。
by wata1150 | 2006-02-23 00:58 | 中国国内旅行・出張