K君の家でのBBQパーティ
2012年 12月 30日
K君の自宅は恵州市のはずれの農村部にあるという。自宅前、鶏小屋、物置、井戸、レンガの建物
いわゆる農家の家である。当然マンションではなく、一戸建ての家であり、門はレンガつくりのしっかりしたものであった。
門を入ると、住宅の部分とは別棟として、キッチンにあたるレンガつくりの「台所小屋」があった。
また、庭の一角には昔ながらの「井戸」があり、散水用、飼っている鶏のエサ用などに井戸水が使われていた。10m程度の深さで、かなり古い井戸であるという。
同じく内庭の隅にミツバチの巣箱が置いてあった。今は花が咲かないので蜂蜜はないそうで、夏になると、自宅で使用するみつはすべてこの巣箱からとるのだという。
裏庭に回ってみると、裏庭の片隅には物置小屋らしき建物があり、これがあたりの光景とマッチして、雰囲気がある。もっとも今は使っていないらしく、中には何も入っていなかったが。
裏にはの一部に鶏小屋があった。中では鶏とガチョウが飼われていた。
裏庭の一部は自宅用の野菜畑になっていて、かなりの種類の野菜が栽培されていた。
いつしか、私は自分の生家を思い出していた。裏庭の野菜畑、鶏小屋、別棟の物置、庭の片隅の井戸、など。私が生まれて育って、物事に対して意識しだしたころの風景によく似ているのである。いわば家とか庭とか言ったものの原風景なのである。
この家ではK君の家族が、数家族同居しているようだ。大家族といってもよいのであろう。少なくとも3世代、仲良くゆったりと暮らしているように見える。これが中国の普通の暮らし方であり、それを現代的な欧米や日本の経済観念がぶち壊しているようにすら見えてくる。
K君の家では野菜などはすべて自家製だし、蜂蜜も水も可能な限り自家製である。つつましいながらゆったりとした時間の流れの中で生活していることを強く感じさせられた。
この裏庭にレンガを組んだBBQ炉があり、今回のBBQパーティになった。
新鮮な野菜や肉をたらふく食べ、何とも満足な時間を過ごさせてもらった。