汗のにおい
2011年 07月 05日
何せ、35度以上にもなる高い気温、そして100%になっているかもしれないほどの高湿度。こんな環境では、どんな人でも汗をかく。そして当然ながら汗のにおいを発散する。バスの中、エレベータの中など、密閉空間ではそのにおいがたまらない。
スーパーなどではデオドラント効果のあるスプレーや化粧水なども売られているが、そのようなものを使用する人は中国ではまだ少ない。若い女性ならまだしも、男性にいたってはほとんど使わない。私の会社のメンバーに聞いてみても、男性も女性も、ほとんどの人は持っていないと言う。もっとも、会社の中にいる分には、エアコンのおかげで汗をかくことはほとんどないため、匂いを発散する人はほとんどいないのだが。
私は、日本に帰国するたび、デオドラントスプレーを買い求めている。私は、よく汗をかくので、周囲の人がいやな思いをしないようにと思うからである。
昨日、会社から恵州市内に用があり、タクシーがつかまらないため、たまたま来たバスに乗った。お客は結構多かったため、私は立つ羽目になってしまった。すると出口付近に座っていた中年のおばさんが私を見て席を替わってくれるという。私も年寄りに見えるか・・・と、少しさびしい思いをしつつも、ありがたく座らせていただいた。
そこまでは良かったのだが、いざ座ってみると、なんとなくいやなにおいがする。隣に座って居眠りしている若い男性がそのいやなにおいを発散させているらしい。汗のにおいと、体臭とが入り混じった、なんともいえない匂いである。私は10分ほどは我慢をしたが、耐え切れず途中のバス停で下車してしまった。
ほかの乗客は、この匂いに気が付いているのだろうか?気にならないのであろうかと思いつつ、自分の匂いをそっと嗅いで見て、時に汗のにおいはしていないことに、自己満足をしていた。
中国でも、やがてはほかの人のことを考えた行動を、多くの人がとるようになるのだろうが、今はまだその時期ではないらしい。恵州という田舎なのだからか、また生活レベル格差から来るのか。はたまた教育の問題なのだろうか?いろいろ考えさせられてしまった。