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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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頭の痛い年末

12月も半ばに差し掛かった。そして、今年、2009年もあと20日間を残すのみである。まさに時間の流れは速いものである。

出産休暇に入っていたL小姐が12月に入って戻ってきた。と、思ったら一週間で退職していった。子供を育てるという名目で。確かにそれは大切である。仕事をするのも、いわば子供を育てるための費用を捻出するためである。そういった意味では「仕方が無い」と思わざるを得ない。

給料が安いと言っていた。子供に上げるミルク代が月1000元ほど、毎日昼休みに家に戻り、世話をして会社に戻る、交通費が800元から1000元ほど。彼女の給料が2500元ほどでは、ほとんど手元には残らない。故郷の母親が当面は恵州に留まって子供の面倒を見てくれるらしいが、それとて、いろいろな経費が増える。お金が不足するのはやむをえない。

きっと、日本語のできることを、売り込み文句にしてもっと給料の高い仕事をしたいのであろう。または、すでにそのような仕事を、休暇中に見つけていたのかもしれない。

8月に入社し、新規事業で客先とのコミュニケーションや、生産に当たってのサポート、仕事のとりまとめなどを担当してくれていたW小姐も、この年末で退職するという情報が飛んできた。W小姐も多少日本語が出来る。そのため、私自身も頼りにしていたのだったが。

現在は通勤が一時間以上も掛かるため、辛いのだという。そこで何とか自宅から近いところに仕事を変わりたいと、探していたらしい。運良く(?)市の公安局の事務員の仕事に就けることになったという。公務員であり、待遇も格段に良いらしい。これは説得の方法が無い。

12月20日過ぎから同じく出産休暇で休んでいたT小姐が戻ってくる予定である。T小姐には何とか仕事に留まって欲しいと思う。が、一方では最悪を予想して対策を検討しなければいけない。代替の中国人スタッフの募集であるとか、来年4月から日本の大卒を新規採用しようとか。

会社全体としてもいまは大変である。工場の作業者の人数が激減している。年明けて、1月、そして旧正月のある2月にはどれだけ減少するのか。注文を受ける予定の製品の生産をまかなうことが出来るのか。

9月から、従来の製品群に加え、新規事業を立ち上げることが出来た。上手く軌道に乗りつつあり、2010年後半には、会社の総売上の3分の一程度を占めることになる。しかし、これらの事業にも最低限度の人手は必要であり、作業者がいなければ、生産は出来ない。来年に向かって、難問山積であるのに加え、人事的難問が加わり、頭の痛い年末である。
by wata1150 | 2009-12-09 09:18