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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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中国人に関する逸話(1)

恵州にTA社という、従業員数百人規模の会社がある。社長はHさんという六十数歳になる年配の方である。日本人はH社長のみで、後はすべて中国人で構成されている。それでも、年商は一億数千万元になり、利益はそこそこ上げているらしい。

この間、H社長と食事をしていて聞かされた話。

H社長の会社の従業員の女性がいた。この女性は30歳くらいの方で子供が二人おり、毎日子供の世話を両親に頼んで会社に出勤していたのだそうだ。ある日、女性が「子供が二人とも日本脳炎に掛かった。会社を辞めて世話をしなければならない。」と、上司に相談したのだそうだ。

これを聞いた上司はH社長に報告した。H社長は、この女性に直接話を聞いた。女性は「お金が無いので病院には連れてゆけない。せめて自分で看病したい。」と話した。気の毒に思ったH社長はせめて病院に掛かれるようにと、社内に呼びかけて、募金活動をした。どのくらいのお金が集まったのかは分からない。H社長はその金額に自分のポケットマネーを一万元乗せて、女性に渡した。「このお金で子供を病院に連れてゆくように。また、掛かったお金の領収書は病院からもらってきて、H社長に渡すように。」

2週間ほどして女性が会社に現れた。H社長は子供の様態を聞いた。女性は「少しよくなって、家で両親が世話をしている」という。社長は「領収書はもらってきましたか?」と聞いた。女性は「もらってきたが、家においてきた。」と答えた。そこで社長は「明日は忘れず持ってくるように。」と伝えた。

翌日女性が出勤してきた。社長は「領収書は持ってきましたか?」とたずねた。女性は「なくしてしまいました。」と答えた。H社長は「あいた口がふさがらなかったよ。」と私に教えてくれた。1万数千元のお金はしっかり女性の中に消えてしまったのである。

H社長は「子供が日本脳炎だったのか、本当に病院に行く必要があったのかさえ、疑ってしまいたくなる。」と、しきりに私にぼやいていた。

これが中国人の真の姿なのか?
by wata1150 | 2009-08-09 19:27