日本滞在記 福岡空港にて(2)
2007年 02月 21日
前回に続いて、受けた親切をもう一つ。
私は、福岡発の全日空機で名古屋に向かうつもりなのだが、中部名古屋空港は、愛知万博に間に合わせて開港した新しい空港で、私にとっては初の空港である。夜8時過ぎに着く予定のため、宿泊予定の名古屋駅前まで、どうやって行けばよいのかわからない。
チェックインの時に、ANAの職員に聞いてみた。「名古屋空港からJR名古屋駅まで行くにはどうやってゆけばいいのですか?どのくらいの時間が掛かりますか?」すると、このANAの女性職員は、しばらくのあいだ手元にあった、パンフレットやチラシをあれこれ見ていたが、やがて「少しお待ちください」と、言い残してカウンターのおくにある事務所に消えた。誰かに聞いてみるためらしかった。私は、「判らなくても仕方が無い。名古屋についたら、また誰かに聞けば良い。」と思っていたので、一生懸命に調べてくれている職員さんには気の毒に思ったほどだったのだが。
やがて、彼女は戻ってきて、「いまはちょっとわかりません。でも、後ほど、ゲートのところで教えますから、時間になったら、ゲートのところでお待ちください。」と言ってくれた。私は、「ありがとう、宜しくお願いします。」と言って、その場を去った。食事を取ったり、お土産品の店を覗いたりして時間をすごした。一時間ほどたってから、私はセキュリティチェックをし、ゲートに向った。煙草を吸い、再度お土産やさんを冷かし、やがてゲートの前のベンチで文庫本を広げて読み出した。
多分、搭乗開始のアナウンスの前だったと思う。「名古屋へご出発の〇〇さん、搭乗改札口までお越しください」というアナウンスが聞こえた。ゲートの前まで行って見ると、先程の女性職員が待っていた。名古屋空港からJR名古屋駅までの行程を調べました。と言って、ビニールファイルの中にある、プリンターでプリントされた紙をとりだした。
「名古屋駅に行くには、バスで行く方法と、電車で行く方法がございます。この時間ですと、バスは21時・・分、電車ですと、名鉄の特急列車があり、名古屋駅まで・・分かかります。」そして、近くにあったベンチに私を誘導し、座らせ、紙に印刷された資料を見せてくれながら、親切丁寧に、わかりやすく簡潔に説明してくれた。
「なるほど、空港を出ると名鉄電車の駅に渡り廊下で直結しているのか。名鉄電車はすぐに切符売り場は手前にあるのでわかりやすいのか。なるほど、なるほど。」私の頭の中に名古屋空港を降りてからの行程がイメージできるほどの見事な説明だった。
多分、簡単な資料は、カウンターで見つかったのかもしれない。が、私が年寄りに見えたせいなのかもしれないが、どのように説明したらわかりやすいのかを、彼女は考えたのかもしれない。そして、どのくらい時間を要したのかはわからないが、わかりやすい資料を作って、説明してくれた。とてもありがたかったし、嬉しかった。そして、こんな気配りの出来るセールスマンがいたら、どれだけの戦力になるのか、我社に来てくれないかな、など、少々不届きなことも思ったくらいである。
彼女は、単に仕事の一環として処理しただけなのかもしれない。それでも、少なくとも最近良く出くわす、機械的な対応ではなかった。血の通った人間としての対応だった。こんな人が多くなれば、世の中ももっと住みやすくなるに違いない。
私は、福岡発の全日空機で名古屋に向かうつもりなのだが、中部名古屋空港は、愛知万博に間に合わせて開港した新しい空港で、私にとっては初の空港である。夜8時過ぎに着く予定のため、宿泊予定の名古屋駅前まで、どうやって行けばよいのかわからない。
チェックインの時に、ANAの職員に聞いてみた。「名古屋空港からJR名古屋駅まで行くにはどうやってゆけばいいのですか?どのくらいの時間が掛かりますか?」すると、このANAの女性職員は、しばらくのあいだ手元にあった、パンフレットやチラシをあれこれ見ていたが、やがて「少しお待ちください」と、言い残してカウンターのおくにある事務所に消えた。誰かに聞いてみるためらしかった。私は、「判らなくても仕方が無い。名古屋についたら、また誰かに聞けば良い。」と思っていたので、一生懸命に調べてくれている職員さんには気の毒に思ったほどだったのだが。
やがて、彼女は戻ってきて、「いまはちょっとわかりません。でも、後ほど、ゲートのところで教えますから、時間になったら、ゲートのところでお待ちください。」と言ってくれた。私は、「ありがとう、宜しくお願いします。」と言って、その場を去った。食事を取ったり、お土産品の店を覗いたりして時間をすごした。一時間ほどたってから、私はセキュリティチェックをし、ゲートに向った。煙草を吸い、再度お土産やさんを冷かし、やがてゲートの前のベンチで文庫本を広げて読み出した。
多分、搭乗開始のアナウンスの前だったと思う。「名古屋へご出発の〇〇さん、搭乗改札口までお越しください」というアナウンスが聞こえた。ゲートの前まで行って見ると、先程の女性職員が待っていた。名古屋空港からJR名古屋駅までの行程を調べました。と言って、ビニールファイルの中にある、プリンターでプリントされた紙をとりだした。
「名古屋駅に行くには、バスで行く方法と、電車で行く方法がございます。この時間ですと、バスは21時・・分、電車ですと、名鉄の特急列車があり、名古屋駅まで・・分かかります。」そして、近くにあったベンチに私を誘導し、座らせ、紙に印刷された資料を見せてくれながら、親切丁寧に、わかりやすく簡潔に説明してくれた。
「なるほど、空港を出ると名鉄電車の駅に渡り廊下で直結しているのか。名鉄電車はすぐに切符売り場は手前にあるのでわかりやすいのか。なるほど、なるほど。」私の頭の中に名古屋空港を降りてからの行程がイメージできるほどの見事な説明だった。
多分、簡単な資料は、カウンターで見つかったのかもしれない。が、私が年寄りに見えたせいなのかもしれないが、どのように説明したらわかりやすいのかを、彼女は考えたのかもしれない。そして、どのくらい時間を要したのかはわからないが、わかりやすい資料を作って、説明してくれた。とてもありがたかったし、嬉しかった。そして、こんな気配りの出来るセールスマンがいたら、どれだけの戦力になるのか、我社に来てくれないかな、など、少々不届きなことも思ったくらいである。
彼女は、単に仕事の一環として処理しただけなのかもしれない。それでも、少なくとも最近良く出くわす、機械的な対応ではなかった。血の通った人間としての対応だった。こんな人が多くなれば、世の中ももっと住みやすくなるに違いない。
by wata1150
| 2007-02-21 10:52
| 日本滞在記