雑感ー2 敬老の日におもう。
2006年 09月 18日
敬老の日、読んで字の如く“老人を敬う日”という日である。
父は4年前に94歳で亡くなったが、母は88歳でまだ健在である。8月のお盆のときにお墓参りをかねて、母の顔を見に行ったが、ボケもせず矍鑠たるものである。
妻の祖母が亡くなったのは3年前、104歳だった。100歳を迎えた敬老の日には、吹田市長の訪問を受けお祝いをしていただいた。
自分の親族だけでなく、周辺にはお年寄りがたくさんいて、日本が長寿国であることを実感する。
世界一の長寿国であり、しかも世界有数の経済先進国であるのに、政府に内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画)というポストがある。子供の数が年々減少し、将来的には人口の高齢化が進む中で、福祉や経済を維持してゆく労働人口を確保しようという、実に現実的で深刻な問題が存在するからである。いま、子供が少なくなってしまうと、いまから、更に増えることが予想される高齢者への福祉が手薄にならざるを得ないということである。
何かで読んだのだが、日本の女性が一生の間に子供を産む人数は1.2人程度とか。つまり、一人の男性と一人の女性が、一生の間で1.2人しか子供を作らないのであるから、当然人口は減少してゆく。しかも医療体制が年々よくなって高齢化が進むのだから、人口バランスが大幅に狂い、高齢側にシフトしてゆくのは当然である。最近の統計では65歳以上の高齢者の比率が20%を超えたとか。
話は変わるが、現在世界の総人口は60数億人だそうだ。が、年々増加傾向にあり50年後には80億人を超えると予想されている。増加するのは、インド、アフリカ中南米などの中後進国であり、日本、アメリカ、ヨーロッパなどの先進国は伸びず、また現在世界一の人口を有する中国も“一人っ子政策”のおかげか、その人口の伸びは大きくない。50年後にはインドが世界一の人口になり、中国が2位になるとの予想もある。
中国は、現在総人口は13億人と言われている。“一人っ子政策”のおかげで、人口の伸びは少なくなってきているという。そしてその人口の年齢別構成比のシフトは、現在の日本を凌ぐ勢いである。急速な経済発展、それに伴う大幅な生活環境改善で、平均寿命も年々伸びてきている。その結果、中国にも日本と同じような状況が作り出されつつあるのである。先日のニュースで、中国でも、60歳以上の高齢者の、総人口に占める割合が25%を超えたと伝えていた。将来中国が、日欧米並みに経済レベルが成長したときに、現在の日本と同様、高齢者向け福祉が大きな問題になろう。
もう一つ、気になるのは高齢者労働力の活用である。ある統計によると65歳以上の就労者の比率は、アメリカが10%強、イギリスが6%程度なのに対して、日本はアメリカを上回っているのだそうだ。少子高齢化が進む中、高齢者の労働力は、貴重な税収源になるばかりか、日本の経済力を支える大きな力になって行くのかもしれない。
父は4年前に94歳で亡くなったが、母は88歳でまだ健在である。8月のお盆のときにお墓参りをかねて、母の顔を見に行ったが、ボケもせず矍鑠たるものである。
妻の祖母が亡くなったのは3年前、104歳だった。100歳を迎えた敬老の日には、吹田市長の訪問を受けお祝いをしていただいた。
自分の親族だけでなく、周辺にはお年寄りがたくさんいて、日本が長寿国であることを実感する。
世界一の長寿国であり、しかも世界有数の経済先進国であるのに、政府に内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画)というポストがある。子供の数が年々減少し、将来的には人口の高齢化が進む中で、福祉や経済を維持してゆく労働人口を確保しようという、実に現実的で深刻な問題が存在するからである。いま、子供が少なくなってしまうと、いまから、更に増えることが予想される高齢者への福祉が手薄にならざるを得ないということである。
何かで読んだのだが、日本の女性が一生の間に子供を産む人数は1.2人程度とか。つまり、一人の男性と一人の女性が、一生の間で1.2人しか子供を作らないのであるから、当然人口は減少してゆく。しかも医療体制が年々よくなって高齢化が進むのだから、人口バランスが大幅に狂い、高齢側にシフトしてゆくのは当然である。最近の統計では65歳以上の高齢者の比率が20%を超えたとか。
話は変わるが、現在世界の総人口は60数億人だそうだ。が、年々増加傾向にあり50年後には80億人を超えると予想されている。増加するのは、インド、アフリカ中南米などの中後進国であり、日本、アメリカ、ヨーロッパなどの先進国は伸びず、また現在世界一の人口を有する中国も“一人っ子政策”のおかげか、その人口の伸びは大きくない。50年後にはインドが世界一の人口になり、中国が2位になるとの予想もある。
中国は、現在総人口は13億人と言われている。“一人っ子政策”のおかげで、人口の伸びは少なくなってきているという。そしてその人口の年齢別構成比のシフトは、現在の日本を凌ぐ勢いである。急速な経済発展、それに伴う大幅な生活環境改善で、平均寿命も年々伸びてきている。その結果、中国にも日本と同じような状況が作り出されつつあるのである。先日のニュースで、中国でも、60歳以上の高齢者の、総人口に占める割合が25%を超えたと伝えていた。将来中国が、日欧米並みに経済レベルが成長したときに、現在の日本と同様、高齢者向け福祉が大きな問題になろう。
もう一つ、気になるのは高齢者労働力の活用である。ある統計によると65歳以上の就労者の比率は、アメリカが10%強、イギリスが6%程度なのに対して、日本はアメリカを上回っているのだそうだ。少子高齢化が進む中、高齢者の労働力は、貴重な税収源になるばかりか、日本の経済力を支える大きな力になって行くのかもしれない。
by wata1150
| 2006-09-18 13:28
| 雑感