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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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シンセン出張

シンセンは、深セン(土へんに川)と書きます。が、経験上中国語フォントで書くと文字化けしてしまうのでいつもカタカナで書いています。でも、なんとなくなじまないですね。

さて、久しぶりのシンセン出張が急に決まり、慌しく出張です。シンセンは、香港と接していますが、中国であり、香港特別行政区とはイミグレーションを通らなければ行き来は出来ません。香港人は誰でもシンセン経由中国に入国することが出来ますが、中国人は、通行証を持たないと香港にはいけないのです。無論、その他の外国人はパスポートが必要です。
以前はシンセン経済特別区として、シンセンとその外の地域は区切られており、中国人はシンセンの居留証か通行証を持たないとシンセンには入れず、外国人はパスポートの提示を義務付けられていました。いまは、その区切りがなくなり、中国とシンセンは誰でも自由に行き来が出来るようになっています。

余談ですが、数年前に私が以前の会社に勤務していた頃、私はシンセンに専任のスタッフを置いていました。四川省成都に二人で出張することになり、朝、経済特別区の外側にある宝安空港に行きました。で、飛行機のチェックインをしようとしたら、彼女がごそごそ探し始めました。なんと、身分証を持ってくることを忘れたらしいのです。身分証が無ければたとえ中国国内旅行であろうともチェックインできません。彼女はシンセン市内の自宅に取りに行くことにして、私は空港で2時間待つことにしました。無論、当初乗る予定の飛行機は乗れませんので、予約変更をしました。で、一時間くらいたったでしょうか、彼女から電話が来ました。シンセンの居留証も家においてきたため、シンセンに入れないと言うのです。万事窮す。当日のフライトをあきらめる腹を決めて、タクシーで空港からシンセンと中国のイミグレーションに行きました。なんとか彼女をシンセンに入れてやらないといけないと思ったのです。ところがイミグレーションで、彼女はニコニコしながら待っていました。たまたま、彼女はパスポートを持っていたのです。中国人で海外に出かけたことのない人でパスポートを持っている人はほとんどいないのです。彼女はパスポートが身分証にも、シンセンの居留証の照合にも使えるとは知らなかったのです。結果的にはパスポートがあれば、中国国内旅行は問題ありませんでした。それで、改めて、空港に行き3時間遅れで成都に出発しました。当時はそれくらい、中国人であっても国内移動さえ制限を受けていたのです。いまは、大分緩和されているようですが。

さて、今回の出張ですが、今朝11時半の中国東方航空で上海浦東空港からシンセン宝安空港に来ました。上海も今朝は割合に暖かく、10度くらいだったでしょうか。ところがシンセンは初夏の陽気でした。気温は悠に20度は超えていたと思います。さすがに上海では朝夕は5度くらいに下がりますので、防寒服が必要なのですが、シンセンではコートは必要なし、背広の上着も要らないくらいです。街を歩いている女性の中には半そで姿の人も見かけられました。おまけに、上海ではほとんど見たこともないような抜けるような青空で、初夏の太陽が照り付けていました。たった2時間のフライトで、これだけ環境が変わるのですから、中国はやはり広い。

あるコンピュータ周辺機器のサプライヤーさんの工場を訪問し、工場見学をしました。このサプライヤーさんは中国政府からの資金援助と技術援助を受けている半国営企業です。とてつもなく広い敷地に、とてつもなく大きな工場を建てて生産活動を行っています。で、工場の中に入ってみますと、とても広いメインエンタランスロビー(テニスコート2面くらいの面積はありそう)があり、2階に受付があります。工場に足を踏み入れると、やはりとてつもなく広い生産工程スペースのほんの一角で生産ラインが稼動していました。これでも月産150万台くらいの製品を作っているのだそうです。技術の部屋、200人分くらいの技術者が入れるスペースで30人くらいの技術者が在籍し、設計や、品質管理、製造技術などを担当しています。営業の部屋も同様に200人くらいは入るスペースに40人の海外セールス、国内セールス、業務、などのスタッフが仕事をしています。つまり、入れ物だけはとても大きく造り、将来どのように大きく発展しても対応できるようにしておきながら、現状はそれ程の生産販売にはなっていない為、空きスペースがたくさんあると言うわけです。

このような会社工場は中国にはよく見られることです。私が過去に訪問し見せていただいた会社も、ほとんどが同じような環境でした。これが中国なんだ!と、改めて実感しました。

明日は、私が以前勤務していたM社のシンセンのオフィスと香港のオフィスを訪問します。
久しぶりに前のスタッフの顔が見れるかもしれません。楽しみです。
by wata1150 | 2006-02-21 21:31 | 中国国内旅行・出張