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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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中国で携帯を無くしたら?

私の中国人の友人から電話が来ました。どうも、帰省して、帰省先から上海に戻る途中のバスの中で携帯を盗られたらしいのです。コートのポケットに入れてそのまま、転寝をしている間に誰かバスの乗客に盗られ、盗った人は途中で降りてしまったらしいのです。常識的に考えて、中国で物を無くしたら、戻ってくる確率は残念ながら限りなくゼロに近いと考えざるを得ません。

友人は、上海に戻り、家についてから、家の電話で連絡してきたのです。

数時間後、再び私の携帯電話が鳴りました。ふと発信番号を見ると、さっき携帯を無くしたと言っていた友人からです。私は安心しました。携帯を盗られたのではなく、どこか、鞄の中にでも入れたのを忘れていたのだろうと。見つかったという連絡だろうと。ところが、友人は、やはり携帯は盗られてしまった、これは新しい携帯電話だ、と言うのです。以前と同じ番号で掛けて来ているのに。

翌日、私はその友人と夕食をしながら、詳細を聞いてみました。
友人が言うには、無くしたと気づいたあと、直ぐ中国移動通信に行き、携帯をなくしたので、止めてもらう手続きをしたのだそうです。これで、盗った人がその携帯で友人の番号をそのまま使って電話することは出来なくなります。その後、最初にその番号を契約購入したときに入手していた契約カードを提出し、新規にSIMカードを購入するのです。しかも、以前使っていた番号と同じ番号で。以前使っていた番号は一旦取り消しされていますから、空き番号になっています。それを新しい番号として買い取るのです。友人から携帯を盗った人のSIMカードは無効になり、同じ番号で新しく購入した友人のSIMカードが有効になるのです。そして、その後携帯電話ショップに行き、新しい電話機を購入し、SIMカードをいれて、使えるようになったというわけです。ちなみに、中国移動通信での手続き費用は無料だったそうです。ただし、盗られた携帯に入っていた電話番号リストは戻ってきません。ですから、必要な番号は調べなおして再度入れなければいけないのです。

ついでに、その友人はプリペイド方式で料金を支払っていたのだそうですが、帰省する前に300元ほど入れておいたそうです。バスに乗る前に160元くらいは残っていたそうです。中国移動でキャンセル手続きしたときに、調べてもらったらまだ160元は残っていたそうで、そのまま新しいSIMカードに付け替えてくれたそうです。

中国移動通信はこの手続きを20分くらいでやってくれたそうです。中国では、携帯を無くしたり、盗られたりする事故があまりにも多い為、このような手続きで時間をかけてたら事務が進まないということで、今のようなシステムにしたとか。また、ユーザが事故の度、番号を変えていたら、不便で仕方が無い、事故に遭ったひとに事故があったことを知らない人から電話しても繋がらないため、苦情が出る、などの対策の為、同じ番号を使えるようにしたそうです。

日本で、携帯を盗まれたり、なくしたりしたら、NTTドコモやAUはどのように対処してくれるのかは知りませんが、多分これほど鮮やかにはやってくれないのではないかと思います。何かと不便なことが多く、また治安状態も決して良いとは言えない中国ですが、この携帯電話の対応はお見事と思いました。中国移動通信も多分、自己防衛的にこのようなシステムにしたのでしょうが・・・。

携帯電話を盗った人は、その電話機は・・・新しいSIMカードを購入すれば、使えます。電話機は、充電器はどこの携帯ショップでも、中古ショップでも格安で手に入ります。もちろん、電話機だけ売り飛ばすことも可能です。
盗られた携帯電話に残っていた電話番号簿は・・・多分、盗った人が悪用しようと思えばできるのでしょうね。詳細は聞きませんでしたが、中国移動通信がSIMカードを無効にしても、SIMカードにメモリーされている番号を消去できるとは思えません。

いずれにしても、失くさないよう、盗られないようにすることが一番です。
by wata1150 | 2006-02-07 00:14 | 上海