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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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Z副経理の退社

5月も最終週に入りました。いつの間にか、日中の気温は連日30度程度で、オフィス室内は、寒いくらいの冷房を効かせてくれるようになりました。最も、日中は暑いものの、朝夕は20度から22度くらいで、半袖では肌寒いくらいなのですが。

最近は会社も忙しくなり、新しいメンバーも増えてきました。ERPシステムも新しいものを導入する予定で、連日担当者が操作の訓練に励んでいます。また、秋口には、工場を増築することがほぼ決定し、連日融資の話や、どのように使うか、どのような設備を入れるか、どのくらいの受注が見込めるかなど、会社のTOPは忙しさが増しています。

一方で、5月末日で退社するメンバーがいます。Z君といいます。彼は営業の副経理を勤めていました。部下はいませんでしたが、確実な顧客を持っていて、安定した販売実績を持っていました。彼の入社は私より早く社歴は6年か7年になります。

その当時は給料システムは出来高制で、販売実績が多ければ、それに応じて給料が増える仕組みです。しかし、私がこの会社に入社してから2年後に固定給制に改められました。あまり販売成果を追及すると、安い価格での受注でも、突っ走ってしまう可能性が高くなり、会社の利益を無視した営業になってしまいます。また、顧客情報は営業マンの固有情報になりがちで、会社の共有情報にはなりにくいのです。それでも、会社は販売増を各販売担当者に要求し続けなければなりません。

しかし、彼は個人の営業マンとしての能力は高かったのですが、会社としては評価を落とさざるを得ませんでした。そして彼は最終的にこの会社に見切りをつけたのです。あえて言えば、新しい風に乗り切れなかったとでも言うべきなのでしょうか?

彼の顧客は他の営業マンに分担してもらうことになりました。今後この分野で担当者を補うのか、人数が減少したままで、対応するのか決めていません。多分、新しいスタッフを探すことになるのでしょう。

先週の土曜日、彼の送別会がありました。私も参加しました。彼は中国の白酒を何杯も乾杯し、早々に酔いつぶれて寝てしまいました。色々と心に思うことがあったのでしょう。彼は多分別の会社に入るのでしょうが、新しい風に乗って大きく羽ばたいてほしいと思うのです。また、古い風を探して失速し、挫折することなど無いように。

中国は人民元高、インフレなど、急速にビジネス環境が変化しています。その中で古いシステム、古い考え方を追い求めていたのでは、社会の生存競争に勝ち残ることは困難です。私も、この会社が生き残るために、自分自身を改革しながら、新しい風を捕まえ、さらに会社が発展するように、進めて生きたいと思うのです。
by wata1150 | 2011-05-30 21:20