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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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新スタッフの加入

日本では地震のニュースが、連日紙面やTV番組をにぎわせているが、中国での仕事は表面上は変化がない。わが社では、日本語のできるスタッフを、また採用した。日系客先対応の営業スタッフとしてである。L小姐という、23歳の女性である。

彼女は湖南省の4年制大学を出たばかりである。当社では、4年制大学を卒業したスタッフは、私やS君、日本在住のZ君など外人部隊を除くとほとんどいない。私は以前から、スタッフの学歴レベルをあげようと思っていた。が、会社のビジネスがなかなか好転せず、思いを果たせないでいた。

昨年から、販売が好転し、上向きになって、忙しくなってきた。会社利益率も多少は好転してきたこともあり、今しかチャンスがないと思い、老板に相談して採用したのである。

Lさんは、ある程度自己をしっかりと確立した女性に思える。将来の自分をしっかり見据えた人生設計をしつつあるからである。彼女の夢は、日本語を学び、ビジネスを学び、日本と中国を結ぶ貿易会社をやりたいと言う。ボーイフレンドと一緒に経営をしてゆきたいと言う。いま、わが社に入り、仕事をするのは、そのための資本稼ぎ、日本語の上達、ビジネスの基本の学習などである、とはっきりと言う。

正直、そのくらいしっかり自分の将来を見定めて、目標に向かって突き進むくらいのバイタリティがあるほうが、仕事をしていても、結果が残せる。指示待ちで、自分は何をしたいのか、将来どうなりたいのか、そういったものがない人をスタッフに持つと、苦労と言うより、仕事をしていて骨が折れると言うのが私の本音である。

従来のスタッフは、会社で仕事をするのはお金を稼ぎ、故郷の実家の両親にお金を送り、いつかは会社を辞めて実家に帰って、やがて結婚し家庭を作る、そんな女性や男性が多かったようだ。そういう人であれば、会社の中で責任ある仕事に付きたくはない、ただ楽な仕事で給料が少しでも多くもらえればいい、と言う感覚になってしまう。会社側からしても、まじめに、指示したとおりの仕事をし、ある時期でやめてくれたほうが、コスト負担が少なく、一応の結果が出せて良い、と言う考え方だったようだ。確かに小規模な会社では、老板が、スタッフを思い通りに動かし、利益は独り占めにできると言う点で、良いのであろう。

Lさんのようなタイプは、したがって、従来のわが社では勤務するのが難しい、会社にとっても扱いにくいタイプの人だったであろうと思う。が、これだけ組織が大きくなり、仕事も国際的になってくると、そのような人が使いこなせないようでは、会社の先行きが怪しくなる。私はそのような感想から、採用してみた。今後どのような成長をするのか、楽しみながら鍛えてみようと思う。
by wata1150 | 2011-03-21 11:53