中国人とお茶
2010年 03月 19日
オフィスには鉄観音茶やプーアル茶、ジャスミン茶、紅茶、そして日本茶なども備えてあり、私のオフィスにお客さんが来たりすると、女性スタッフに入れてもらって、お客さんに出すためである。私自身が飲むことはめったに無い。
以前、このブログで紹介したお茶屋さん、鳳凰茶荘には時々顔を出し、そのときだけはさすがにお茶を飲む。私の好みは鉄観音茶であるが、構えてお茶を飲むときは、プーアル茶のほうがお茶らしい。味わって飲む感じなのである。
最近は、恵州市内でも、コーヒーショップと呼ばれる「珈琲店」が何件かあり、珈琲をサイフォンで沸かして飲める店がある。以前はサービスのつもりなのか、砂糖とミルクをたっぶり入れた“あま~い”コーヒーを出され、閉口したものだが、今はブラックコーヒーの意味がわかり、彼らは「黒珈琲」と呼んで、出してくれる。もっとも、珈琲ショップの店員さん自身、珈琲など普段は決して飲まないだろうから、その味のよしあしなどわかるはずもないのだが。しかし、「黒珈琲」を注文する客は決して多くはない。
中国人のほとんどはお茶を飲む。会社に来るお客さんの多くは中国人であり、スタッフが「お茶が良いですか、コーヒーが良いですか?」と、尋ねると「コーヒー」と答える人はほとんどいない。お客さんが日本人である場合は、ほとんどの人が「どちらでも。」とか、「それではコーヒーを。」とか、答える。日本人はお茶でもコーヒーでもかまわないが、しいて言えばコーヒーが好き、ということだろうか。
中国人がお茶を飲むにしても、普段飲むお茶は鉄観音茶とかプーアル茶を飲むわけではない。名前がなんと言うのかはわからないが、コップに茶葉をいれ、それにお湯をたっぷり注ぎ、茶葉は入れ替えることはないが、お湯を継ぎ足して一日中飲んである。水分補給法なのであろう。会社のスタッフも、その多くがデスクの上にマグカップ様の蓋付きコップをおき、お茶を飲みつつ仕事をしている。確かに、空気は乾燥している場合が多いので、水分補給は必要であろう。
日本なら水道の水を含むような意味で、中国人は出がらしたお茶を含むのかもしれない。中国では水道の水は飲めないから、沸かした水を飲まざるを得ず、それでは味気ないので、出がらし茶になったのかもしれない。