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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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CYJ君の赤ちゃん

以前、私がこの会社に入社するときに、強くかかわったCYJ君に子供が生まれた。

彼は3年前、私が仕事を失い、家でゴロゴロしていた時に、中国から電話をしてくれた人である。そして、結果的に個の会社に入社し、今では副総経理の職にいる。彼はその後、私との意見の食い違いから、辞表を出して、退社していった。

彼は恵州にマンションを購入し、朝鮮族の可愛い女性と結婚し、家庭的には良い家庭を作っている様子だったが、仕事は我が社を退職してから、日系の会社を転々としてあまり恵まれてはいなかった様子である。そんな中、待望の子供が生まれた。男の子の双生児である。
CYJ君の赤ちゃん_e0026744_1042221.jpg

すっかり自信をなくしていたかのような感じであったろう彼に自信が蘇った様子である。そして、この間の土曜日に披露パーティがあって、私も招待され出席してきた。恵州市内の中心に程近いあるホテルの中のレストランの一角を貸切にしたところであった。総参加者は100名程度か。我が社からも、総経理を含め10名ほどが参加した。
CYJ君の赤ちゃん_e0026744_105267.jpg

中国人にとって出産は非常に大切である。一人っ子政策が継続している現在、女性の生涯出産は一人である。従って、妊娠してから周辺の人たちの妊婦に対する気の使い方は大変なものである。アレを食べてはダメ、これをしてはダメ、とうるさいこと、うるさいこと。先人の経験から来ることなのであろうが、大変なものである。

私のスタッフの女性が昨年3人も妊娠出産した。3人とも無事出産したので周りの人たちはほっと一安心しているようである。そして、3人とも子供の世話は老親や親族に任せ、自身は会社の業務に復帰している。が、毎日定時には飛ぶように帰宅する。一生で最初で最後の、最も重要な仕事を成し遂げたかのように、自信に満ち溢れながら。

CYJ君のパーティには両家の両親、親族までもが集まった。CYJ君は奥さん共々黒龍江省の出身であり、両親は遠い広東省まではるばる孫の顔を見るために出かけてきたのである。友人や会社の同僚にとっても喜ばしいことで、会社にいたときの様々な軋轢や屈託を忘れ、おめでとう、可愛いを連発している。

パーティが終わりかけたとき、CYJ君が寄ってきて、私の抱きついてきた。「私は若かった。会社を辞めたことは決して正しい判断ではなかった。他社を転々としてみて、良くわかった。あの時、Wさん(TADAのことです。)の言ったことは正しかった。今では、C社(我が社のこと)のOBとして、今後も外から支援してゆきたい。」
そんなことを繰り返し、繰り返し話してくれた。

彼が、再び我が社のスタッフになることは無いのだが、一回り成長し、社会に飛び立っていった息子を見るような気持ちで、うれしかった。今後とも奥さんとともに、子育てと仕事に頑張って欲しいと、心から思ったものである。
by wata1150 | 2010-03-15 10:05