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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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ある台湾人

期待の2010年が始まったと思ったら、早くも2月も終わりに近づきました。2010年の約1/6が終わるわけです。恵州は暖かくなり、軽装で町を歩く人が目立ってきました。野外活動をするのにも、厚着をする必要もなく、楽になりました。もっとも、”春来たりなば、夏遠からじ”です。すぐにでも酷暑の夏がやってくるのでしょうが。

昨日、ある中途採用の予定の人との面談があり、ラオパンと共々、夕食方々面談をしました。彼は42歳、台湾人です。日本の工学系大学を卒業し、台湾で日系会社に就職し、その会社が台湾から撤退したため、中国にわたり、日系会社に就職したそうです。しかし、その日系会社も不況から退職を余儀なくされ、現在のシンガポール系のメーカーに就職し、9年が過ぎたのだそうです。しかし、いま、そのシンガポール系の会社が経営難からアメリカ人によって買収され、アメリカ系になりました。アメリカ式経営理念に彼はついて行けず、退職を決意し、次の会社を探しているそうです。

台湾人ですが、奥さんは中国人。子供がすでに台湾人になり、出来るだけ早く奥さんも台湾人になりたいそうですが、台湾での居住経歴が無いため、中国籍のままなのだそうです。こんな国籍問題が中国でもたくさんあります。

私が勤務する会社のラオパンは香港人。彼の父親も香港人です。でも、彼の実の兄は中国人、そして母親も中国人です。元々、全員が中国人だったのですが。香港がイギリスから返還になったときに一時中国と香港が封鎖され、移動が出来なくなったことがありました。そのとき、弟と父親は中国から香港に働きに来ており、そのまま香港人になってしまったというわけです。兄弟姉妹、夫と妻、親子で国籍が違う。国籍が異なれば、適用される法律が異なり、福祉も異なるのです。そんなことが日常の中にもあるのです。

私共の会社が、この台湾人を採用するか否かは未定です。給料やその他の条件も何も話し合われてはいません。でも、近い将来、彼が私達の会社の見学に来て、より多くの私達の会社の認識をし、その上で決めて行きたいと思っています。
by wata1150 | 2010-02-26 22:37