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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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日本からの来客

日本からの、あるいは日本人の来客が増えている。これは、ここ2年間ほど、日系客先を開発しようと活動を展開してきた成果であろう。S社、P社、C社など最近は月に5回か6回ほどになることもある。工程監査、品質監査、環境監査などの監査や、新規取引のための会社案内、単純な工場見学などその目的も多岐にわたる。

会社がある恵州市は近所の深圳市や東莞市などからは約一時間半程度の距離にある。その為ほとんどのお客様は、恵州に一泊せざるを得ないのが実態である。宿泊するホテルは会社で契約しているホテルが恵州市内には何箇所かある。5星の康帝国際は600元から700元、4星の天悦国際300元から350元、3星の魯恵国際は248元で泊まる事が出来る。日本から最初に来るお客様は、とりあえずは康帝国際を薦めるが、価格的に問題があれば魯恵国際になる。

S社の方は、最初は康帝国際に泊まっていたが、最近は魯恵国際になっている。サービスなどはそんなに変りはしないので、最近の金融危機の影響もあり、会社からの圧力もあって、安いホテルを要望されるようになってきている。C社などは最初から魯恵国際だった。

日本人が来て宿泊するとなると、当然のこととして接待がある。

余談だが、私が若い頃に日本でも会社の接待のパターンとして“酒”(酒食接待)、“打つ”(接待マージャンなど)、“手土産”(高価な贈り物、現金など)、“女性”(女性の性的サービス)ということが有ったらしい。私は技術部門に配属され、接待とは縁の無い生活をすごしたから、詳しくは知らなかったのだが。しかし最近ではほとんどの大手企業では接待の自粛あるいは禁止ということになっているらしい。交際費の削減などということも多々ある。実質的に接待と言うことはかなり無くなって来ているのかもしれない。

ここ中国では接待は日常のビジネスツールとしてしっかりとその社会に現存している。上記のすべての接待が現実に私の身近で発生する。

まずは食事。市内に何件かの懇意にしているレストランがある。日本料理、湖南料理、四川料理、海鮮料理などさまざまである。いずれもアルコール飲料を含んで一人150元から200元以下になるようになっている。接待マージャンは我が社ではほとんど行われない。が、マージャンは中国で市民にかなり浸透しており、掛けマージャンもかなりあるという。手土産は主に珍しいお酒、中国特産品などが使われる。ビジネスコミッションという名目でお金を渡すケースもある。数千元から数万元程度か。地方政府関係者の汚職などというニュースもあるが、一般企業同士では汚職でもなんでもない。そして、これまたしないに多々あるカラオケなどの店、サウナなどの性サービス店も接待に利用される。

日本人が来ると、まずは大概市内の日本料理の店に行き、食事である。2時間から3時間程度の食事と歓談である。続いて、接待の女性もいるカラオケに行ってお酒を飲む。ただ、日本人客はほとんど女性を連れ出すことはせず、飲んで、歌って、そして帰るだけであるが。場所代、飲み物代、女性に対するチップなどはすべて会社持ち。お客さんは大騒ぎをして楽しんでもらえれば良い。それが終わるのは深夜、大抵は12時半か午前1時ころ。そして翌日はまた通常勤務である。

週に一回程度ならば私も、さほど疲れもせず“お付き合い”が出来るが、週に連続して3回、4回となると身が持たない。結構な重労働である。今も向こう一ヶ月に4回の予約がある。さらに中国や香港のお客さんのお付き合いも何度か有る。若いときならばともかく、還暦を過ぎた私にとっては接待も結構大変な“仕事”である。
by wata1150 | 2009-06-30 11:22