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中国で単身生活をすることになったTADAの日々の感じた事を気ままに書いてます。


by wata1150
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難問山積

ずっとブログの更新を怠っていた。なぜかと言うと、ブログを書くにはエネルギーが必要で、精神的集中力が必要だからである。そして、ここ最近は、何かとすることが多く、ブログの文章に集中する時間が無かったからである。(これは言い訳でしかないのだが)

さて、早くも2009年5月も終盤である。5月は稼働日数が少ない。5月の始めに労働説の休日があり、終盤には(今年は5月28日)端午節の休日がある。休みが多く、時間的には余裕があるはずなのだが、実際はあまり余裕が無かった。2週間の日本出張、その準備と結果の整理、何社かの来客接待など、結構すべきことが多い。

また、日本語のできる女性スタッフが2名相次いで妊娠し、この秋にそれぞれ出産するため、出産休暇に入る前にその対策を決め、準備をしておかなければならない。さらに、昨日生産部の通訳をしている
スタッフの妊娠情報が入ってきた。なんと、この秋から冬には4名いる日本語に出来る女性のうち3名が、出産と言うことになった。

会社の仕事も難問山積である。最大の問題は、農民工と呼ばれる工場ワーカーが集まらないこと。中国国内の情勢を分析した報告書などを読むと、一応、それらしき理由は見つかる。沿海地域の労働集約型工場はどこも人手不足らしい。実際、私が勤務する会社の周辺の工場でも人手不足に陥っているらしい。絶対的な労働者の供給不足になっていると言うことなのである。

この労働者不足について解説するのは別の機会にする。我が社の労働力不足を見てみると、最低でも必要生産数を満たすための人数と比較すると、おおよそ30%ほど不足している。仕方なく、当面は客先には納期遅延を連絡し、必要な場合には他のサプライヤーを探すことをお願いしている。営業担当者にとってこれは非常に苦しい仕事であろう。

昨年来の金融恐慌による需要の減少は、少なくとも我が社においては底を打った感じがする。客先からの注文の絶対量は昨年のピークの70%以上にはなってきている。一時、30%以下まで落ち込んだことを思えば、急速な回復といえないことも無い。欧米向EMS企業からの注文は回復し、一部の客先の注文には、前期の労働力不足の問題から、供給を断るケースも発生し始めている。

それに比べ、日系の客先の回復は鈍い感じである。大手電機メーカー、大手事務機メーカーなどで話を聞いても、2009年度前半はあまり回復の兆しがないようである。後半に入って、回復基調に・・・という答えが多い。ただ、この期を生かしてコストダウン、設計改善、新規開発といった動きは拡大しており、それに対応した要望が相次ぎ、我が社の技術開発部門、日系客先対応の営業部門などは業務量が増えている。

このような動きは、中小企業である、我が社にとってはうれしくもあるが、一方厳しい面もある。業務量が増えれば、担当スタッフの労働時間が増え、人件費が拡大する。販売を伸ばしたくても延ばせないこの時期において、人件費やそれに伴う諸費用の拡大は辛い。それで会社が倒産するわけではないが、赤字幅が膨らむ、あるいは利益を削ってしまうことになるからである。

2週間ほど日本に滞在したが、結局自分の家に帰り、家族と顔を合わせた時間は3日間だけであった。パソコンを持っていったのだが、開いて遊ぶ時間も無かった。以前は日本に帰ると多少忙しくとも、精神的にはリラックス出来、体調を整えることも出来たのだったが、今回は中国に帰ってから、疲労を覚え、未だに疲労が抜けきらない。

「一難去らずに、さらに一難」という感じである。ここが「踏ん張りどころ」か。
by wata1150 | 2009-05-25 21:40